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【2025年5月第2週】業種別チャート分析と押し目買いチャンスの考察

【2025年5月第2週】業種別チャート分析と押し目買いチャンスの考察

【2025年5月第2週】業種別チャート分析と押し目買いチャンスの考察

2025年4月にトランプ前大統領の関税発言をきっかけとした一時的な調整を経て、日経平均は底堅い推移を見せています。今回は、業種別株価指数の変化率をもとに、短期・中期・長期のトレンドを分析し、押し目買いのチャンスがある業種を中心に考察します。

📊 業種別株価指数の変化率一覧

出典:日経平均採用業種別株価指数

🔍 注目業種の個別解説と押し目買いの考察

以下は、中長期で大きく下落していたものの、直近で反発の兆しを見せている業種です。押し目買いの視点から、それぞれのポイントを解説します。

  • 鉱業(1年:-20.10%)
    エネルギー価格の変動や資源国の情勢に左右されやすく、長期で大きく下落。ただし直近1日で+1.72%、5日でも+1.53%と反発傾向。
    今後は資源価格(特に原油や石炭)の底打ちが確認できれば、反発余地があるセクター。
  • 輸送用機器(1年:-18.35%)
    トヨタなど自動車大手を含むセクターで、1ヶ月で+13.37%と大きく反発。しかし、トランプ政権による「自動車関税強化」が再燃すれば下押し圧力も。
    急騰の反動に注意しつつ、関税政策の動向次第で押し目買いも検討。
  • 電気・ガス業(1年:-15.14%)
    高配当・ディフェンシブの代表業種だが、燃料費や規制の影響で昨年は売られた。最近では1ヶ月で+4.13%、2ヶ月で+1.57%と回復基調。
    利回り狙いの投資家にとって、反発前の水準での買い増しチャンスとなり得る。
  • 鉄鋼(1年:-13.95%)
    日本製鐵が2025年3月期で減益・減配を発表し、セクター全体にネガティブな影響。1ヶ月では+1.71%と小幅反発も、戻りは鈍い。
    業績懸念が残るため、慎重な押し目買いが必要。
  • 化学(1年:-13.28%)
    素材関連の業績悪化から売り込まれていたが、5日で+3.05%、1ヶ月で+7.42%と回復基調。
    中国需要や為替の安定化が続けば、反発持続に期待。

このような業種は、業績悪化や国際情勢によって売り込まれていた可能性があり、今後の業績回復や政策支援による反発に期待できます。

📈 短期でも中長期でも堅調な「買いの勢いが続いている」業種

押し目狙いではないものの、強いトレンドが続く業種として以下が挙げられます。

  • その他製品:1年+42.44%、1ヶ月+13.88%
  • 倉庫・運輸関連業:1年+26.04%、5日+7.01%
  • 保険業:1年+20.25%、1ヶ月+11.72%
  • 情報・通信業:1年+18.07%、1ヶ月+11.29%
  • 小売業:1年+17.31%、1ヶ月+10.63%

これらは順張り投資の対象となりますが、短期の調整局面を待っての「押し目拾い」も有効です。

✅ まとめ:2025年5月第2週 押し目買いの狙い目

全体的には、以下の業種が「下落幅が大きく、かつ反発の兆しがある」という意味で、押し目買いのチャンスといえます。

  • 鉱業
  • 輸送用機器
  • 電気・ガス業
  • 化学
  • 鉄鋼

一方で、情報・通信業や小売業などは依然として強いトレンドにあり、押し目を待っての順張り戦略が有効です。

今後の相場動向や米国情勢、為替、金利動向に注目しながら、冷静な押し目拾いを心がけましょう。

【ご注意事項】

本記事は特定銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。
株式投資は元本保証がなく、株価の変動等により損失が生じるリスクがあります。
投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。
また、記載内容は作成時点の情報に基づいており、将来を保証するものではありません。
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