【2025年決定版】セントケア・ホールディングス(2374)長期投資徹底分析レポート
はじめに:介護インフラ銘柄の本命候補
日本は世界最速で超高齢社会を迎えています。要介護認定者数は2030年に約900万人超、介護給付費は18兆円規模に達すると予測されています(厚生労働省試算)。この巨大成長市場で存在感を高めるのがセントケア・ホールディングス(2374)です。
企業概要とビジネスモデル
セントケアは訪問系在宅介護に強みを持つ総合介護サービス企業。主力事業は訪問介護・訪問入浴・訪問看護・看護小規模多機能・居宅介護支援・グループホームなど。国が推進する地域包括ケアシステムの中心プレーヤーでもあります。
競合優位性
- 訪問系サービスで業界トップレベル
- 看護×介護の一体提供を実現
- 積極的M&Aで全国商圏拡大
なぜ今、長期投資妙味が高いのか?
- 【構造成長】超高齢社会による介護需要増大
- 【政策追い風】国策(在宅介護・ICT活用)と完全合致
- 【生産性革命】AI・ICT全面刷新開始
- 【M&A戦略】買収で商圏急拡大・収益多角化
- 【割安水準】PER13倍台、配当利回り4%超
最新決算分析(2025年3月期)
指標 | 実績 | 前年比 |
---|---|---|
売上高 | 562.98億円 | +4.1% |
営業利益 | 24.29億円 | -19.9% |
当期純利益 | 14.87億円 | -25.8% |
営業利益率 | 4.3% | 前年5.6% |
増収減益の主因
- 待遇改善・人件費上昇
- 外注派遣費・採用コスト増
- 新規出店・M&Aの先行投資負担
- 既存拠点稼働率回復遅れ
- 物価高騰影響
財務健全性
- 自己資本比率:55.1%
- ネットD/E:▲16.6%(実質無借金経営)
- 配当性向:49.7%
- 配当:30円(来期予想31円)
中期経営計画(2025年3月期〜2027年3月期)
重点戦略
- 訪問看護・看護小規模の新設加速
- ICT刷新(AI・スマホ活用・システム刷新)
- 新規開設支援部・M&A推進室新設で早期黒字化
- 人材育成・リテンション(待遇改善・休暇制度拡充)
今後注視すべき重要KPI(最新中計反映版)
KPI項目 | 現状(2025年3月期) | 中計目標(〜2027年3月期) | 注目ポイント |
---|---|---|---|
売上高 | 562.98億円 | 600〜620億円想定 | 年平均+3〜5%成長維持 |
営業利益 | 24.29億円 | 25億円超安定化目標 | 収益性改善ペース |
営業利益率 | 4.3% | 5%水準回復目標 | 生産性改革の進捗 |
新規開設拠点数 | 32拠点 | 年間30拠点ペース維持 | 成長ドライバー |
M&A取得拠点数 | 17拠点 | 年間10〜20件維持 | 買収と収益貢献速度 |
コミュニティNo.1戦略エリア数 | 41エリア | 85エリア | 地域包括ケア推進力 |
介護福祉士数 | 4,326人 | 4,700人目標 | 人材確保の成果 |
看護師数 | 2,341人 | 2,500人目標 | 医療ケア強化 |
正社員離職率 | 12.6% | 11.0%以下 | 職場環境改善 |
ICT刷新進捗 | 着手済 | 2027年3月期全面稼働完了 | 生産性革命の成果確認 |
総括:長期投資妙味が極めて高い「日本版介護ETF」
セントケアは政策と社会構造の双方から強力な追い風を受ける介護インフラ主力株です。短期の利益変動は改革期ゆえ避けがたいが、中期的には高収益体質への進化が見込まれます。高配当・無借金経営も魅力。10年視点の長期投資妙味は非常に高いと評価できます。
【ご注意事項】
本記事は特定銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。
株式投資は元本保証がなく、株価の変動等により損失が生じるリスクがあります。
投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。
また、記載内容は作成時点の情報に基づいており、将来を保証するものではありません。
最新の情報や詳細は、各企業の公式IR資料などをご確認ください。