※この記事は中編です。前編はこちら → REITとは?仕組み・株との違いをやさしく解説
REITのメリット
- 高い分配金利回り
- 複数の物件に分散投資されているためリスクが分散される
- 少額から投資可能(1万円程度~)
- 流動性が高く、売買がしやすい
REITのリスク
- 不動産市況の変動による価格リスク
- 災害や空室率の上昇による収益減少
- 分配金の変動
REITの種類と特徴
- 住宅型:賃貸マンション・ファミリー向け物件など。安定収益が見込める
- 物流型:倉庫・物流センターなど。EC市場の成長と相性が良い
- 商業型:ショッピングモールなど。景気に左右されやすいが利回りは高め
- オフィス型:都心部のビルなど。景気との連動性が高い
- ホテル型:観光需要やイベントに連動。変動は大きいが利回り高め
初心者におすすめのREIT投資方法
- REIT ETF:東証REIT指数に連動。バランス型でリスク分散に◎
- 住宅・物流系REIT:安定志向の投資家におすすめ
よくある用語解説
- NOI(純営業利益):不動産の収益力を示す指標(賃料−運営費)
- LTV(負債比率):資産に対する借入金の割合。高いとリスク増
- J-REIT:日本で上場しているREITのこと
- 分配金利回り:年間分配金÷投資価格で算出される利回り
- NAV倍率(Net Asset Value倍率):REITの市場価格が、保有不動産の時価純資産(NAV)に対して割高か割安かを示す指標。
例:NAV倍率が1.0未満=割安、1.0超=割高とされる傾向
REITの割安度はどう測る?|NAV倍率の活用
株式ではPBR(株価純資産倍率)で「株価が企業の純資産に対して割高か割安か」を測るように、REITではNAV倍率(Net Asset Value倍率)が同様の役割を果たします。
NAVとは、保有する不動産の時価評価額から負債を差し引いた純資産額のことです。NAV倍率は「REITの株価 ÷ NAV(1口当たり)」で算出され、NAV倍率が1.0未満なら不動産価値に対して市場で割安に放置されていると判断できます。
ただし、NAVは不動産鑑定などに基づき年1〜2回更新されるため、最新の市況を反映しにくい点には注意が必要です。
まとめ|REITは安定志向の投資におすすめ
REITは、安定した収益を狙いつつ少額で不動産投資ができる魅力的な商品です。個別株と比較して値動きが穏やかで、配当利回りも高い傾向にあります。ただし、不動産市況や金利の影響を受けるため、仕組みやリスクを理解して投資判断を行うことが重要です。
👉 後編はこちら → NAV倍率1.0未満のJ-REIT一覧
【ご注意事項】
本記事は特定銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。
株式投資は元本保証がなく、株価の変動等により損失が生じるリスクがあります。
投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。
また、記載内容は作成時点の情報に基づいており、将来を保証するものではありません。
最新の情報や詳細は、各企業の公式IR資料などをご確認ください。