📦物流株3社徹底比較|ヤマト・SG・日本通運を5年長期投資で選ぶなら?
2024年現在、日本の物流業界は「2024年問題」や人手不足など構造的な課題に直面しています。本記事では、長期投資(5年目線)で有望な物流株3社をROE・PER・配当利回りといった指標から徹底比較し、それぞれの強みとリスクを分析していきます。
📊 物流株3社の最新比較表(2024年5月22日時点)
指標 | SGホールディングス(9143) | ヤマトHD(9064) | NXHD(9147) |
---|---|---|---|
株価 | ¥1,397 | ¥1,974.5 | ¥2,611 |
時価総額 | 約8,946億円 | 約7,118億円 | 約6,814億円 |
ROE(実績) | 10.04% | 6.46% | 3.84% |
PER | 15.33倍 | 26.83倍 | 12.27倍 |
配当利回り | 3.79% | 2.33% | 3.83% |
年初来安値 | ¥1,388(5/22) | ¥1,738(1/14) | ¥2,356(4/7) |
年初来高値 | ¥1,676(3/7) | ¥2,124(5/2) | ¥2,843(3/26) |
25日移動平均乖離率 | ▲5.34% | ▲1.96% | +1.03% |
🏢 各社の特徴とリスク分析
SGホールディングス(9143)|利益効率◎だが宅配依存のリスクも
- ROE10%以上の高水準で利益効率が優秀。
- 配当利回り3.79%、PER15倍台とバランス良好。
- 懸念:宅配便依存が高く、価格競争激化・人件費増リスクに注意。
▶ 詳細解説記事:【SGホールディングスを長期投資で狙う理由】
▶ 株探ページ:株探(9143)
💬 投資家への一言: 強い収益性は魅力だが、宅配依存の構造的リスクは中期視点で要注視。
ヤマトホールディングス(9064)|構造改革中でV字回復狙うが、PERが高水準
- 国内宅配シェア1位。「Oneヤマト」改革で効率改善中。
- 株価は業績期待を先取りし上昇中。
- 懸念:PER26倍超は割高水準、再配達対応や人手不足も課題。
▶ 株探ページ:株探(9064)
💬 投資家への一言: 将来性はあるが、株価は「期待先行」気味。慎重なエントリーポイント選びを。
NIPPON EXPRESS HD(9147)|安定志向だがROE・成長性に課題
- 海外展開と収益源の分散で安定性あり。
- 配当利回り3.83%、PER12倍台でバリュー株的魅力。
- 懸念:ROEが3%台と業界最低。M&Aによる費用先行リスクも。
▶ 株探ページ:株探(9147)
💬 投資家への一言: 割安&安定だが、資本効率や利益成長を伴わなければ株価上昇は鈍い可能性も。
📝 総合評価(5年投資視点)
観点 | おすすめ企業 | コメント |
---|---|---|
収益性+効率+還元バランス | SGホールディングス | ROE・配当利回りが高く、今後の値上がり期待も込めやすい |
改革後の成長期待 | ヤマトHD | 回復余地はあるがPER高く、出遅れ感なくリスク管理が必要 |
安定重視・配当狙い | NXHD(日本通運) | 成長は乏しいが利回り◎、守りの資産として一定価値あり |
📌 結論と投資スタンス
- SGHD:今後の物流市場での競争環境に注意しつつ、ROE・配当・利益率で光る銘柄。
- ヤマトHD:本格回復には「期待先行」のリスクを織り込んだ柔軟な投資判断を。
- NXHD:配当狙い&バリュー株投資には向いているが、成長性の見極めがカギ。
【ご注意事項】
本記事は特定銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。
株式投資は元本保証がなく、株価の変動等により損失が生じるリスクがあります。
投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。
また、記載内容は作成時点の情報に基づいており、将来を保証するものではありません。
最新の情報や詳細は、各企業の公式IR資料などをご確認ください。